不動産取引Q&A #16 マンションの安全性の調査方法まとめ(立地編)

本日いただいたお便りを紹介します。マンション購入時は安全性が心配になる方も多いと思います。そのあたりの不安を公開資料で調査する方法を案内します。

質問:購入検討中マンションの安全性の調査方法を知りたい。

ペンネーム:レーベンさん(30代東京都)

購入検討中マンションの安全性の調査はどうすればいいでしょうか?

ご回答:公開資料でかなりの部分が調べられます。

以下のように項目別にまとめました。現在では、公開資料が自治体からネットなどで発信されていることが多くなっています。

立地の耐震性

以下、耐震性のチェックができる資料一覧です。

資料名公開元概要わかること
表層地質図国土交通省地層種別を
色分け
地層・地盤の安全性:洪積層(古く比較的硬い)>沖積層(新しい)
土質柱状図各種行政
例:東京都建設局
ボーリング
調査結果
近隣で調査された地点の地盤の軟硬から、
当該不動産の地盤状況の推測に役立つ。
液状化予想図各種行政
例:東京都建設局
液状化予測を
色分け
液状化リスクが把握できる

とが多くなっています。

立地の水害安全性

以下、水害安全性のチェックができる資料一覧です。

資料名公開元概要わかること
地形図国土地理院標高で、水害安全度を推測できる。
低地ほど高リスク。
洪水ハザードマップ各種行政
例:区市町村
リスク地域を
色分け
洪水発生リスクが把握できる。

立地の火災安全性

以下火災の安全性のチェックができる資料一覧です。

資料名公開元概要わかること
住宅地図GoogleMapなど・住宅密集状況=延焼可能性の推測ができる
・道路の広さが十分か=幅員4m未満のような道路などは
 消防車などの緊急車両が入りにくいのでリスクが上がる

立地の治安の良さ

以下治安のチェックができる資料一覧です。

資料名公開元概要わかること
GoogleMapGoogle口コミで治安を確認できる口コミからある程度治安リスクが推測できる
大島てる運営者さん事故発生履歴などの情報がわかる治安リスクが推測できる
なお、デマ書き込みは運営によって
報告があれば削除されるので
一定の信頼性がある

(※本記事は、関連する制度についての一般知識の解説を行ったもので、個別のケースに関しての課題解決について保証するものではありません。)

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