空き家を放置すると被害数千万のケースも!空家放置リスクと対策

空き家放置で火災が隣家に行ってしまったら損害賠償なんてことに…

空き家を所有している場合、放置しておくことには多くのリスクが存在します。具体的には、火災や建物の老朽化、害虫や小動物の発生などが挙げられます。これらのリスクを回避するためには、有効活用をするか、売却やリフォームなどの対応が必要です。

空き家放置のリスク1:火災

まず、空き家放置のリスク1として、火災により隣家に被害をもたらすことが考えられます。東京都郊外の50坪の家を想定すると、全焼すると物件損害は1315万円、火災による隣人の人身損害は5060万円となり、計6375万円の損害賠償額が発生すると都発行の資料(『東京空き家ガイドブック2022』東京都住宅政策本部)に試算があります。

空き家放置のリスク2:老朽化からの外壁落下での事故発生

空き家放置のリスク2として、建物の老朽化により外壁が落下することが考えられます。想定される11才児の男児の死亡により、死亡逸失利益3400万円、慰謝料2100万円、葬儀費用130万円の合計5630万円の損害賠償額が発生すると同資料では試算されています。

空き家放置のリスク3:シロアリやネズミなどの害虫や小動物が隣家に発生

また、空き家放置のリスク3として、シロアリやネズミなどの害虫や小動物が発生することが考えられます。これにより隣家に被害をもたらす場合、シロアリ駆除・点検費用17万円、ねずみ駆除費用3.5万円、雑草刈り取り費用3.3万円の計23.8万円の損害賠償額が発生すると同資料では試算されています。

以上のリスクを回避するためには、空き家を放置しないことが最も重要です。有効活用をすることで、空き家を貸し出したり、リフォームして自己利用することで、空き家放置のリスクを回避することができます。また、売却や賃貸物件として活用することも有効な手段です。これらの方法を選択することで、空き家放置による損害賠償額を回避することができます。

参考資料:『東京空き家ガイドブック2022』東京都住宅政策本部

(※本記事は、関連する制度についての一般知識の解説を行ったもので、個別のケースに関して一切保証するものではありません。)

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