不動産取引Q&A #1 不動産取引を自分個人でやるのは得か損か

本日いただいたお便りを紹介します。不動産取引において一度はみなさんも思ったことがあるご疑問ではないかなと思います。

質問:不動産取引自分でしちゃえば仲介手数料無料じゃない?得じゃない?

ペンネーム:シューズボックスさん(30代東京都在住)

不動産を自分で売買するメリットとリスクについて教えてください。東京在住の30代男性ですが、仲介手数料の節約は魅力的ですが、損害発生リスクがある点について不安に感じています。不動産を安全に売買するためには信頼できるプロに相談する必要がありますか?

ご回答:節約できる額は大きいけどリスクも大きいから許容できるならOK

ご指摘の通り、自分で不動産を売却・購入すれば仲介手数料がかからないメリットがあります。例えば3000万円の不動産ならざっくり100万程度(正確には税込で105万6000円)、5000万円の不動産なら170万程度(正確には税込で171万6000円)節約ができる。これは大きい金額ですよね。

一方その分リスクもありますよね、不動産取引で損害をどこで被るのかリスクが算定しづらく、回避策もなかなか個別に解決策が異なるので専門知識がないと厳しいところです。

不動産は法規制も複雑で、例えば購入した場所が、土地利用規制で希望の住居が建てられなかったり(建てると違法行為で犯罪になる場合もあります!)、水道やガスなどのライフライン設置のための追加工事が予想以上にかかってしまって予算オーバーしてしまう、購入後、実は地盤が想像以上に危険な場所だったという場合、他の人に転売も困難になってしまって、専門家のフォローなしに自分だけで買った場合、本人が泣き寝入りにケースも多々想定されます。不動産取引のリスクは幅広く、額も大きくなりやすいため、信頼できるプロに調査・仲介してもらうことでそのリスクはかなり防げる、そのリスク回避のために仲介手数料を払っておくのが高いか安いのか、これを個々人が検討していくということになりますね。

不動産仲介業者が介在せず売主・買主が直接取り引きする自己取引サイトも結構以前からいくつかありますが、大手ポータルに取って代わるほどのシェアにならないのはそこが理由です。やはり不動産取引の専門家に頼みたいという方が現在では大多数というのが現状ですね。

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